稲城の図書館サポーター みんなのとしょかんblog

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

ご愛顧ありがとうございました!

みんなで支える学校図書館

前回の更新からだいぶ間があいてしまいました。

実は残念なお知らせです。

2017年4月から8年半にわたって、稲城市をはじめとする近隣市町村や都内の図書館等にまつわる話題をお届けして参りましたみんとブログですが、管理者の健康上の理由で一旦停止することと致しました。

ブログ停止後も、みんとメンバーは、それぞれ図書館にかかわる活動を続けてまいります。どこかでお会いできれば幸いです。

みなさまには長い間、ささやかなブログにお付き合いいただきありがとうございました。心より御礼申し上げます。

2025年9月27日 みんなのとしょかんブログ管理者

 

疎開した四〇万冊の図書 ~戦時下の日比谷図書館

昨日は第二次世界大戦で、日本が米国をはじめとする連合国軍に降伏して80年を迎えた終戦記念日でした。

政府は1943年(昭和18年)には日本の本土が空襲攻撃にさらされることを予想しており、そのために人員や重要産業、重要書類等を空襲の危険が少ない場所へと移転させる疎開が実施されました。

現在は千代田区の施設となっている日比谷図書館は、1908年(明治41年)に「東京市日比谷図書館」として開館し、1943年に東京都発足とともに都立日比谷図書館となります。歴史ある図書館として約60万冊の図書を所蔵していた同館は、以前から収集していた東京関係の貴重資料(東京誌料)だけでなく、民間の学者や蔵書家から貴重な書籍・資料(戦時特別買上図書)を買い上げて疎開させました。

1945年(昭和20年)5月、空襲により同館は20万冊の図書とともに全焼しますが、約40万冊が疎開によって救われ、現在も都立中央図書館で利用することができます。

冒頭の画像は、戦時下の必死の営みをまとめた本の表紙です。

稲城市立図書館にも所蔵されています。

また、映画化もされています。

www.youtube.com

戦争がいかに文化を破壊してしまうものなのか、それを図書館の担い手たちがどのように守ろうとしたのかを知ることができる一書です。

「都立図書館沿革」(PDF)

シニア通信 ~稲城市立図書館のシニアサービス

シニア通信

シニア通信

*管理者の都合により、しばらく更新をお休みしておりました。*
*当面不定期となりますが、またよろしくお願いいたします!*

 

さて、しばらくぶりに稲城市立図書館のホームページを眺めていたら、お知らせ欄に「「シニア向け紙芝居リスト」第2版を発行」という記事を発見!

へえー、そんなのがあるんだ!とシニアサービスのページを始めて眺めてみました。

紙芝居といえば子ども向けと思い込んでいたのですが、高齢者ケアを行っている団体・施設などでも利用できるそうです。

また、「シニア通信」なるお知らせ(ブックリスト)も平成18年から発行されていました!現在18号まで発行されています。

第1号では、シニア向けの図書の請求番号には「S」、大活字本には「L」の記号がつけられていることが紹介されています。大活字本の存在は知っていましたが、「S」は知らなかった!

いまさらではありますが、当時管理者は40代だったので、関心が薄かったんですね。

ちなみに第18号のタイトルは「人生100年時代 健康とお金・生きる秘訣・読書で知る」。シニアの入口に立った管理者に刺さるタイトルです。

なんか図書館と共に年を重ねてきたんだなーと実感。

中央図書館にいらしたときには、チェックしてみてください♪

楽しい科学あそび ~中央図書館イベント

科学あそび2025

科学あそび2025

梅雨に入りました!
みなさん、いかがお過ごしですか?

今日は来月7月20日に開かれる「科学あそび」のご案内です。

昨年も同時期に開催されています。

昨年は「視覚ミステリー」でしたが、今回は「音」「色」にアプローチ!
教科書やネットではない「実体験」は子どものこころに残ります!

申し込みは明日6月16日から、中央図書館カウンター、または電話(042-378-7111)でどうぞ。

日 時:7月20日(日) 午後1時30分~3時30分
場 所:城山体験学習館 視聴覚室(中央図書館併設)
講 師:代田みち子さん
    「子どもと科学をつなぐ会」代表
対 象:市内の小学校1~4年生と保護者 ※付き添いは1人まで
定 員:先着20組 ※子ども1人参加可
持ち物:筆記用具・金属スプーン1本
     ※ねんのため、よごれてもよい服装でおこしください。
申込み:6月16日(月)から
    中央図書館カウンターまたは電話にて受付
問合せ:稲城市立中央図書館 042-378-7111

図書館ホームページへのリンクはこちら

本の万華鏡 ~国会図書館のデジタルサービス

2025年6月4日、国立国会図書館デジタルコレクションの収録資料約28万点を館内における限定公開から、「図書館向けデジタル化資料送信サービス」及び「個人向けデジタル化資料送信サービス」での提供に切り替えたことが発表されました。

カレントアウェアネス

28万点といえば、充実した市町村立図書館の蔵書1館分です。すごいですね!

実際あんまりすごすぎて、初めて国会図書館のデジタルサービスを利用する人にとっては、何をどうしていいかわからないことも。。。

そこでお勧めなのが、冒頭の画像「本の万華鏡」です。

ndl.go.jp

「本の万華鏡」は、様々なテーマに沿って、国立国会図書館の蔵書の世界へと案内するミニ電子展示です。現在までに37回分のコンテンツが掲載されています。

本や資料のスペシャリストが、膨大な国会図書館のコレクションの中から選りすぐりの資料を紹介しています。

ぜひ一度訪れてみてください。

気軽な読み物として、また、リンクをたどって幅広い資料を知る入り口として楽しめます。

Yの本がおもしろい! ~Poltadaの新刊案内

Poltada 75

Poltada 75

稲城市立中央図書館でボランティアの中高生が編集している「Poltada」の75号が発行されました。

年4回の発行なので、もう19年目なのですね!

同紙に掲載されている、新刊書のラインナップがおもしろそうだったので紹介します。

あげられているのは6冊。

  1. 『マンガ家になるには』小杉真紀 2025.5 ぺりかん社 請求記号Y726.1/コ
  2. 『本ができるまで』岩波書店編集部 2025.4 岩波書店 請求記号Y022.7/イ 
  3. ボードゲームづくり入門』髙橋晋平 2025.4 岩波書店 請求記号Y798/タ
  4. 『ひとり分やる気1% 超ビギナーごはん』ハマごはん 2025.4 KADOKAWA 請求記号Y596/ハ
  5. 『こうしてぼくはスパイになった』デボラ・ホプキンソン 2025.4 東京創元社 請求記号Y933.7/ホ
  6. 掟上今日子の保険証』西尾維新 2025.4 講談社 請求記号Y913.6/ニ

管理者がまっさきに読みたいと思ったのは4の『ひとり分やる気1% 超ビギナーごはん』

やる気1%でもできちゃうメニューに興味津々。

1は呉智英さんが書いた同名の別本もあります。

3も読んでみたい!流行のボードゲームってどういう風に作られていくのでしょう?

6は大人気忘却探偵シリーズ。ドラマ化もされてますね。中央図書館だけでなく、分館にも所蔵されています!きっと予約殺到。

というわけで、いつもは読まないタイトルが整列!

請求記号の頭には「Y」の文字。young adalt 向け図書の分類記号です。

読む本がマンネリ化したら、「Y」の本を探してみてはいかが?

 

 

 

社史の図書館 ~神奈川県立川崎図書館

社史の図書館:高田髙史

社史の図書館と司書の物語

皆さん、神奈川県立川崎図書館にいらしたことはありますか?

管理者は残念ながら、20年ほど前に一度仕事で訪問したことがあるのですが、ほとんど記憶に残っていません(-_-;)。

確か川崎駅から結構歩いたな、と思って同館ホームページ交通アクセスを確認したら、稲城からだと南武線武蔵溝ノ口駅から徒歩15分となっていてビックリ!

2018年5月に高津区坂戸にある「かながわサイエンスパーク」内に移転していたのです(移転の経緯は古根村政義「県立川崎図書館の移転・再開館について」参照)。

で、冒頭の画像は、以前紹介した高田髙史さんが2017年2月に刊行した著書(★中央図書館所蔵)です。

移転の一年前に刊行されたのですね。

この本は、川崎図書館の司書として社史室を担当された高田さんの、社史コレクションをめぐる様々なサービスの歩みを綴った「物語」です。

社史という、通常はなかなか手に取ることがない資料を担当し、その豊かな内容を発見し、いかに利用者を増やすかを考えながら、展示会や講演会など工夫を凝らしていくその歩みに、ワクワクしながら引き込まれていきました。

有名な大企業から、きらりと光る中小企業まで、様々な社史が紹介されています。

ホームページには、バーチャル社史室といって、書棚の画像が公開されています。

並んでいる背表紙を見るだけでも圧巻!

稲城から溝の口はすぐそこ!

大人の社会見学として探検してみてはいかがでしょうか?

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